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しがないアラサーおっさんの足跡。

八男って、それはないでしょう!のアニメについて

率直に怒っている。
記事を書くくらいに怒っている。
第三話で完全にこのアニメ化は失敗だったと思っている。

実はこの作品には期待していた。小説版もさることながら、原作のコミカライズもよかった分、期待をしていたのだ。
でも、出てきたものは正直言ってひどいものだった。
どこが酷いのか?
具体的な例を上げて行きたいと思う。

なんで変えたの?アニメ版おかしいところ

アニメ第1話「八男って、それはないでしょう!

ハーレムシーンは漫画版では出てこない。
子ども時代はほぼオリジナル。漫画版では1ページ。
舞踏会もオリジナル
師匠との出会いは原作どおりだが、主人公はある程度の修練を積んだときに師匠と出会っているので、出会い方が違う。
漫画版のほうが、魔術を受け継ぐことが納得できる仕掛けになっている。

アニメ第2話「お家騒動ってそれはないでしょう!」

師匠と出会い、魔法の修練に励む、ここまでは一緒。
その中で、長男に疎まれるようになる。お家騒動勃発か?
これは原作を読んだ上での設定だけ先取り。
お家騒動自体あるが、主人公が成長してからの話で、幼少期にお家騒動になる描写は原作では皆無。

アニメ第三話「ボッチってそれはないでしょう!」

人と距離を取り続けるボッチ設定は原作にはない。
主人公を見るエル(短髪の男)、イーナ(長い髪の子)、ルイーゼ(短髪の子)で話すシーンだが、原作にはない。
原作ではエルと主人公が仲良くなり、その後、イーナとルイーゼのコンビと仲良くなる。
なおきっかけはアニメ版で描かれていた魔法無双のシーン。
アホ男子三人衆は原作にはない
狩りの推奨→原作でもお金に困っている描写があるが狩りで俺TUEEEというのは原作にはない。
辺境伯家イベントはあるが、主人公とその他のメンバーの関係性が全く違う。
漫画版では四人がかなり仲良くなってからのお話。
そして辺境伯との魔法の大師匠の話には、原作では主人公一人だけで参加、その他のメンバーは原作には参加していない。
語り死人について大師匠が語っているが、原作ではここが初出ではない!
新しい屋敷に一人だけのボッチ要素は原作にはない。

ここまででどれだけ改変しているかがわかってもらえると思う。

原作では

①主人公とエルは魔法学校に通っているが、お金に困っているので狩りをしていた。そこで似たような境遇だったので仲良くなる。
②狩りの途中、イーナとルイーゼが魔物の襲われるところを魔法で助け、仲良くなる。
③魔法使えるのすごい!そういえば学校でクラスメイトだったよね、たしか魔法適正あるんだっけ
④「語り死人」初出。ここから師匠とのエピソードが語られる。
⑤仲良くなってくるうちに学校で4人パーティの話が出てくる。
⑥イーナとエリーゼが勝手に主人公、エルを含めた四人パーティの申請用紙を出す。
⑦それに反発する女子2人がイーナ&エリーゼ勝負することに。そこでイーナとエリーゼも結構強いことがわかり、正式に四人パーティが組まれることに。
辺境伯イベント。ここではかなり仲良くなっているので、実はドレスとかも一緒に選んでいる。
⑨師匠の屋敷をもらってそこにパーティを招待して一緒に住むようになる。
個人的な意見として、漫画版ではイーナとエリーゼの描写がはっきりしていて、アニメのような俺だけTUEEEというのはない。
主人公のパーティにヒロインたちいる理由(強さ、仲の良さ)もわかるし、ヒロインたちが主人公に惹かれていく理由もわかる。
また、主人公たちが四人パーティを続け理由には、題名である「八男」であることや、他の3人の境遇もあって納得できるものとなっている。
しかし、だ。アニメは今のところそれをすべて無視しているので、ボッチ設定持ちの「賢者の孫」という感じのアニメにしか見えない。

結論

小説版

もしくは漫画版を買って本来のこの作品の魅力を楽しんでほしい。原作ファンからの切実な願いです。
今なら、DMMで半額セールをやっているはず!
原作を買うなら今です。アニメは絶対に買わないけど!